第4回福島県復興ビジョン検討委員会

本日6月9日,第4回福島県復興ビジョン検討委員会が開催されました。懸案であった「脱原発」を基本理念の冒頭に位置づけることでほぼ合意ができました。私なりには,「脱原発三原則」(つくらず,つくらせず,うごかさず)なども頭の中では準備していましたし,議論の過程でそういう考え方でもいいのではないかとも述べました。しかし,これだけの過酷被害を受けた福島県が「脱原発」のスローガンを発信できなければ,県民の信頼や期待はもちろん,世界からも信頼を得られない,などの意見が相次ぎ,この方針は何とか,見通しがつきました。また,これまでの「復興」に関わる議論において抜けおちてきた緊急的な対応についても「応急的復旧や生活再建支援」あるいは遠隔地に離れている「市町村の復興支援」などを盛り込むこともできました。再生可能エネルギーへの転回,雇用創出,子供たちの未来を託せる教育,などを主要施策として議論し,次回までに素案としてまとめることになりました。

それにしても,今回の議論では,2002年12月に発行された福島県エネルギー政策検討会「中間取りまとめ“あなたはどう考えますか?~日本のエネルギー政策~”」において「電源立地地域の将来について」,①発電所の立地は,電源立地地域の将来にわたる振興に寄与できるのか。発電所への依存度が高いモノカルチャー的な経済から自立することが求められているのではないか,②廃炉を見据えた地域の将来を考える時期にあるのではないか,という識見が示されていたことは大きな支えになっています。私自身が,この検討委員会で,ある意味で初心を貫けたのは,このような過去の貴重な議論の積み重ねや多くの皆さんのご意見や励ましがあったからです。引き続き,県民や国民そして関心のある世界中の人びとの大きなうねりの中で,今後の展開を見守っていっていただきたいと思います(鈴木浩)

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