「強く優しい男の子。優しく強い女の子」

以下,東京新聞8/8付けの電子版に掲載されていた記事。この中に出てくる小学校5年生の女の子は,今野順夫さんの親戚のお子さん。4月に直接,校長先生からお話を聞いた時にも,心のしなやかさに強い衝撃を受けた(鈴木浩)。

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<強く優しい男の子。優しく強い女の子>。宮城県女川町の女川第一小学校の星圭校長が、『泣いた赤鬼』で知られる童話作家浜田広介の言葉を思い出したのは、ある女児の一言がきっかけだ▼津波で八百人超の犠牲者を出し、建物の七割近くが全壊した女川町は、県内で最も早く学校を再開した。「子どものケアは、子ども同士のふれあいに勝るものはない。子どもが元気にならなければ、大人も元気にならない」という考えからだ▼最初の朝礼で何を話せばいいのか。悩んだ星校長は、校木のヒマラヤスギと向き合った。校門近くまで津波は押し寄せたが、巨木はどっしりと構えていた▼なぜ、木は倒れなかったのだろう。そうだ。子どもたちに理由を考えてもらおう…。校長が朝礼で質問すると、男児から「根っこがしっかり張っているから倒れなかった」と予想していた答えが返ってきた▼母と姉、祖母の行方がまだ分からなかった五年生の女児にも同じ質問をした。数十秒の沈黙の後、答えが返ってきた。「何千人もの卒業生や多くの人たちに優しく、温かいまなざしで見つめられてきたから、負けなかったんだと思います」▼優しいから強いという発想に、校長は感動し、言葉がなかったという。被災地がこの震災で受けた打撃は計り知れないが、優しさと強さを併せ持つ若者がいれば、東北の復興は見えてくる。

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